いきち


過去 料理の話をするうえで 味の閾値という説明をなんどかしてきた。

音楽でいう所の 音が歪まないぎりぎりの入力域

楽器によって われるわれないという聴感上の限界値がある。

砂糖も ひとつのカップにいれて溶け込む飽和量というものもあるが

味として これ以上入れても 感じ方に変わらりはないという甘さの限界値がある。

ばかみたいに甘い物すきなひとは この限界値まで甘さがあがっていないと

甘くておいしいと言わない。

そういうやつの要望は さじじゃなく オタマで砂糖ぶち込んじまえばいいのだが


きっちり上品に仕上げるのに大事なのは

実は舌であまいからいしょっぱいを 瞬間に感じさせない調整で

一番最初に何か一つだけの味が突出するのではなく

それらが同着で感じるように調整をするのが重要なのだ


で そのバランスがとれるところに近づくと 鍋一つに 小さじの4ぶんの1程度の

塩加減砂糖加減で 鍋が傾いてしまう。 なので そこにくると もうひやひやで

なんども味見をくりかえし微調整をしてきてるのだが


最近知った 割烹精進料理で それを 両味と呼ぶらしく高等技術だ


fullfull finch Blog

shilfee-tafuca-guniwtools