ことりびょういん


はじめてその病院に行ったのはもう30年近く前になる

担当医はその病院を開業した獣医さんK先生

とんでもない柔らかな気配で 焼きたての食パンのミミをとったような

ほんわか具合に さすが小鳥専門!と納得したものだった


でもう10年前にその先生は仙台にうつり新しい小鳥病院をつくった。

担当医がかわった 新しい先生は


イギリスのカフェで食べるベーグルくらい硬いかんじで

先任のあのほんわかした雰囲気だったから わしっと自分の文鳥がつかまれても嫌がっても

にこにこしていられたのが、 新しい担当のかちかちに なんか違う!感が

どうもあれで。。ちょっと病院に行きにくくなった。

その先生が悪いわけじゃない。。先任の先生があまりにも 看板に適した雰囲気すぎたのだ


まるで 大人気バンドのヴォーカルが入れ替わったかのような残念感

治療に大きな違いがあるわけでもないのに、 ただ診察してお薬をだしてもらうくらいがほとんどなのに


その病院の口コミ評価が みるみる下がっていった。。

あぁあ みんな同じ様子 K先生がよかったーーって


ルックスや雰囲気ってすごく大事だな、、と客観的に見てたのだが

2年くらいで そのカチカチな先生は辞められた


で 気になる新しい担当の先生はどんなひとだろう?と わくわくしていくと

朝一の診療だと いっつも遅刻ぎりぎりでやってきて でもあせってるそぶりもなく

診察になると ほんわかしてて 小鳥のせんせいだなあ というゆるゆるな感じで

K先生のように 赤ちゃん言葉で小鳥をあやしつつ むんずとつかんでひっくりかえす


あかちゃんことばであやされてるのは 小鳥じゃなく 飼い主のほうだったんだなあ。。と自覚した。


かちかちな先生がちょっと 不器用だったのねってだけの話


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